Love Prince―18歳の初恋―【完】
部屋に居てもつまらなく、リビングへと来た。

家計簿を付けるママの前に座り、隣のパパからりんごを分けて貰うと、ピンポーンと、呼び鈴。



「先生かなっ!?」



「鍵でも忘れたのかしら。開けて来てあげて?」



立ち上がり、玄関に行く気になってた私に、ママから願ってもない言葉。

私は力強く頷き、玄関へと走った。



「はぁい!」



ウキウキしながら鍵を開け、扉を開く。



「あら?貞包さんじゃない」



しかし、そこに居たのは、べろんべろんの先生と、記憶にない私を知る人。



「誰ですか」



自分の声が、低くなる。
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