Love Prince―18歳の初恋―【完】
「隣のクラス担任で、英語の野村ーノムラーよ。忘れたの?」



「はい」



「…まぁ、良いわよ。で、貴方がどうしてここに?」



それは私のセリフだけど。

“先生と付き合ってます”と言えない私は口ごもる。



「お邪魔して大丈夫かしら。矢田先生、呑み過ぎて、私が運転して連れて来たから、責任を持って、最後まで送りたいの」



私が返事をするわけも行かず、イライラする気持ちを抑え、パパとママを呼んだ。

陵介君も来てくれて、先生を部屋に運んでくれる事になったけど、図々しく、野村先生は、家へと上がり込んで来た。
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