Love Prince―18歳の初恋―【完】
「亜果利も、手伝ってるんですか?」



「そうよ。日曜の夕方は、亜果利ちゃんが責任者としてやってくれてる。もう2年だからね」



…知らなかった。

子供が好きで、保育士になりたいとは聞いたけど、働いてたなんて。



「水くさいなぁ、亜果利は!」



「恥ずかしいんだと。あんなクール気取ってるのに、子供の前に立ったら、別人だからな(笑)」



岳は思い出し笑いをしつつ、思い出した姿が可愛かったのか、ニヤニヤと口元を緩めてる。



「癒杏、お前も今から先生だ。
泣くなよ?(笑)」



「泣かないよ!」



岳はどうして泣いてたのか、訊いて来る事はなかった。

私の悩みは、いつも最初は亜果利が聞いてたからかな。
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