Love Prince―18歳の初恋―【完】
ベッドに押し倒されると、唇は首筋へ行く。



「…ぅ…んっ……」



耳に先生の息が掛かった瞬間、体の力が抜けた。



「怖くないか?」



「龍哉となら…怖い事なんてないよ…」



お酒の臭いも、龍哉からなら愛しく。

夢見心地でもある私は、ただただ愛を感じた。

手のひらから。

唇、舌から伝わる優しさが、幸せを教えてくれて。

涙を呼び寄せる。



「止めるか?」



「…止めちゃ、ダメ…」



痛みは私たちが一つになった証拠。

痛がった私の為に、先生は動かず、抱き締めてくれた。
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