Love Prince―18歳の初恋―【完】
病院関係者用の駐車場に車が停まり、私は2人について行き、託児所へ向かった。

入り口には、数台のベビーカー。

室内に入り、靴を脱いで一段、上がった所からカラフルなパズル風の絨毯が敷かれてる。

15畳ほどの部屋とキッチン。

ベビーベッドが三つある。



「ゆあ…」



エプロンを差し出す岳に気付かずに、私は保育士さんに抱っこされてる赤ちゃんに近付いた。



「可愛いー!」



小さくて。

頬っぺたがプニプニしてる。

小さな手が、必死に服を掴んでるんだ。



「貴方、岳君のお知り合い?」



「はい!岳の友達であり、亜果利の親友の、貞包癒杏です!」



赤ちゃんの頬っぺたを撫でながら挨拶をすると、「エプロンをしろ」と、岳に怒られた。
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