Love Prince―18歳の初恋―【完】
このまま、お姉ちゃんより先に結婚しちゃうかも知れない。



「私、ヤイダ癒杏になっちゃうよ…!」



「…癒杏、“矢田”よ;;」



こんな時まで間違えるなんて!

…私の大馬鹿!;;

お姉ちゃんはパパたちや先生に頭を下げて、軽く私の頭を小突いた。



「そんなら陵介は、“貞包陵介”になるんか?」



「まぁ、そうなるかもですね。
矢田に来て貰った方が、良い気もしますけど」



そうなると、私は嫁いでも、お姉ちゃんとは苗字は一緒のまま。

それはそれで、私には嬉しい!

世間体なんて、気にしないし。

私には亜果利と岳。

2人の親友が居てくれれば、良いんだから!




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