Love Prince―18歳の初恋―【完】
洗濯物を仕分けながら、キッチンで買い物して来た材料を袋から出してるママをジーっと見る。



「ん?何?ママの顔、何か付いてる?」



「…別に」



洗濯物を抱えて、部屋に行く。

ーーバンッ

すると先生が、机の引き出しに、何かを隠した。

…益々、怪しい…。

気付かなかった素振りをして、箪笥に私たちの服をしまう。

寂しい気持ちが込み上げる。

ママまでも隠し事なんて嫌。



「何、黙ってんだよ?いつもは煩い位、話すくせに」



服をしまい終えた私に、先生が近付いて来た。



「…何でもないよ」



私は避けながら、部屋を出てしまった。
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