Love Prince―18歳の初恋―【完】
エプロンを着せて貰い、手をアルコール消毒をした私の腕に、赤ちゃんを下ろされた。

名前はリナちゃん。



「じゃあ私はこれで。また、会えたら良いわね」



「はい!お疲れ様でした!」



小さな椅子に座り、リナちゃんを抱いてる私は、仕事を終えた2人の先生に頭を下げて見送った。

リナちゃんは、自分で哺乳瓶を持って飲んでるけど、まだ7ヶ月だとか。

パパが小児科のお医者さんで、ママが内科の主任看護師さんらしい。



「リナはたくさん飲むなぁ」



岳は哺乳瓶の乳首が潰れやすいからと、空気で膨らむように、哺乳瓶を回転させながら言う。
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