Love Prince―18歳の初恋―【完】
「三浦先生…?」



「何だ?って、貞包…名前」



「私、辞めに来た…っ…」



先生は、いつも私を助けてくれた王子様。

ヒーロー。

でも今日は、私が先生のヒーローになる。



「久しぶりに来たと思えば…。
とにかく中に入れ!」



三浦先生は、私を中に入れて車を駐車場に停めに行く。

職員専用玄関の前に立ってると、三浦先生が走って来た。

職員室に2人で入り、ソファーに座らされると、温かいお茶をくれた。



「粗茶ですが(笑)」



「…“粗茶”?新しいお茶ですか?」



「……;;」



三浦先生は苦笑して首を振り、目の前に座った。
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