Love Prince―18歳の初恋―【完】
「ま!野村先生は後にして、退学届を書きたいんだけど、どうしましょう?」



「“どうしましょう”って。書類にサインさえすれば良いけど、本気か?」



「はい。私は、先生には先生を続けて貰うの」



先生は何も悪くない。

最初に惚れたのは私。

責任は、私にある。



「矢田先生は何て」



「話してない。これは、私が決める事。パパには寄付金をこれからも収めて貰うから、問題はないよ?」



「うん。あるな」



三浦先生は、退学届を出してくれた。

しかし、理由を書く欄があり、そこに赤丸を付けた三浦先生に、「何て書けば良いの?」と訊くと、呆れられた。
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