Love Prince―18歳の初恋―【完】
「貞包ぇ。成長したなー(笑)」



三浦先生が、朱肉を持って来て、私の右手を掴んだ。

右手の人差し指を朱肉に押し付けられ、退学届に拇印を押せば、教頭先生のデスク行き。



「お前、こえぇ爪してるな」



三浦先生は自分の爪と私の爪を比較。



「これが仕事になるんですよ?」



「恐ろしい奥さん貰うんだな;;」



「慣れますよ」



私は2人の会話を聞きながら、帰る支度。

…あ!;;

ポケットの中には20円。

鞄に財布はなし。



「帰りの切符代…持って来るの忘れた…(泣)」



「「ドアホ!!」」



…まだまだだぁー!(泣)




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