Love Prince―18歳の初恋―【完】
ヤキモチは妬くだろうけど、別に同じ学校へのこだわりはない。

今だって、朝から夜まで別々だから。



「1年からずっと一緒だったから。慣れかしら…」



綺麗な顔立ちの亜果利が、唇を尖らせ、不細工な顔を作る。

私のショボくれた時のような顔は、亜果利には似合わないと、違う事を考えながら、仕事を終えた。

14時30分――…。

私は亜果利に、「アイス食べよう!」と、リビングに誘った。



「イチゴとチョコ、どっちにする?」



「イチゴ」



亜果利はまだ表情を戻さずに、イチゴのカップアイスの蓋を開けた。
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