Love Prince―18歳の初恋―【完】
「癒杏はよくあんな石頭…あ;;」



アイスをスプーンで掬いながら呟いた亜果利が、ママの存在を思い出し、慌てた。

でもママは、「本当なんだから、言っちゃいなさい」と言う。



「おばさんが、叱ってあげるわよ!」



終いにはそんな事を言った。

亜果利も「はい!」何て言うし、何だか私が悪口を言われてる気分。



「龍哉は優しいよ…っ」



拗ねた私は、チョコアイスを食べ終えるなり、ベランダに出た。

すると、玄関前に立ってる男の人を発見。

お客さんかと思えば、何もせずに帰って行った。

…ん?

私は疑問を残したまま、メール便のお兄さんを見付け、発送分が入った紙袋を持ち、1回に降りた。




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