Love Prince―18歳の初恋―【完】
「え……」



「兄貴だと思うよ;;」



さっきの話の流れから、ビックリした私に、陵介君は頭を撫でてくれ、先に階段を上がって行ってしまった。

私は先生が入って来た事に安心して、抱き着いた。



「いつもより熱烈だな」



「怪しい人だと、困っちゃうから!」



靴を脱いだ先生から離れ、腕を引いてリビングへ行くと、陵介君の靴下で見事に滑った。



「――痛いぃ゛ー(泣)」



打ち付けた後頭部を押さえてもがく。



「ごめん!;;
まさか滑るとは;;」



「ごめんじゃねぇよ。こいつが人とズレてんの知ってんだろ」



先生が陵介君に怒ってる中、ママが頭をアイスノンで冷やしてくれた。
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