Love Prince―18歳の初恋―【完】
「陵介はいつもパパの真似して…ごめんね?」



ママは私をダイニングチェアに座らせると、頭を撫でてくれる。

たんこぶが絶対、出来てる筈。



「龍哉も支えれば良かったのに、ダメな男の集まりね」



「「……」」



ママの厳しい一言に、先生も陵介君も、言い返せない様子。

私はアイスノンを自分で押さえて、「もう大丈夫」と、ママに伝えた。



「そう?あ、癒杏ちゃん。パパ、呼んで来て」



「はぁい」



「3階のどこかに居る筈よ」



「“どこか”?」



「クローゼットをちょっと弄るって」



…なるほど!
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