Love Prince―18歳の初恋―【完】
私は階段を上がり、先ずはパパたちの寝室に入った。

…空振り。

ここには居ない。

次は、龍介さんの部屋。



「あれ?」



けど、ここも違った。

私は先生と自分の部屋に入った。

しかし、やっぱり居ない。



「陵介君の部屋かな?」



ついでにカーテンを締めて行く事にした。

ーーカシャーンッ



「――きゃぁーっ゛!!」



カーテンに触れた刹那、気付いたらガラスが私に向かって飛んで来た。

窓が、割られたんだ。

その場でしゃがみ込み、顔に怪我はしなかったけど、破片が服の中に侵入していて、下手に動けない。



「癒杏、どうしたんだ!」



3階に居たパパが、逸速く来てくれて、私は窓から離された。
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