Love Prince―18歳の初恋―【完】
翌日、パパの知り合いのガラス屋さんが来て、大至急で直してくれた。
二重サッシで、もう同じ目に遇わないようにって、パパが強化ガラスで頼んでくれたみたい。
「悪いが、リビングの窓に下半分に、スモーク付けてくれないか?」
「もちろん。矢田さんの頼みなら何でもしますよ」
私は野球ボールを持ち、パパとママにバレないように、家を出た。
もしかしたら、私じゃなくて、ママや誰かが被害に遇ってたかも知れない。
そんなの、許せない。
私に文句があるなら、私に言って欲しいし。
パパの専属ドライバーさんに連絡をし、急いで迎えに来て貰い、私は亜果利のパパが居る、警察署へと来た。