Love Prince―18歳の初恋―【完】
私と、パパの名前を言えば、中に通してくれる。

貞包の名前は、大きな名前。



「癒杏ちゃんいらっしゃい」



亜果利のパパは、デスクで仕事をしてたみたいだけど、私に気付くと立ち上がり、ソファーに座らせてくれた。

私はローテーブルに、ボールを置いた。

昨日の話をして、犯人を見付けて貰う為だ。

陵介君は、きっと危ない考えを持ってるから。



「――わかった。おじさんに任せてくれ。癒杏ちゃんもみんな、必ず守るから」



「お願いします」



「帰りはどうする?誰かに送らせようか?」



「ううん。表でパパのドライバーさんが待ってくれてるから大丈夫です!」



亜果利のパパは、ボールを鑑識に回して、夕方には結果を出してくれる事になった。
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