Love Prince―18歳の初恋―【完】
「癒杏!」



「癒杏ちゃん、どこに居たの!」



パパとママが、家から出て来た。

私はボーッとする頭の中、銃弾を持ち、パパに見せた。



「これは…」



「亜果利のパパに、連絡しないと…っ」



携帯を鞄から出して、電話番号を探す。

しかし、頭は真っ白だ。

ママが私から携帯を奪い、代わりに繋けてくれた。



「お嬢様、捕まえました」



そこへ、ドライバーさんも戻って来た。

ドライバーさんの隣には、前に怪我をさせられた、同級生の甲崎君。

クラスは一緒になった事も、話した事もない。

ただ、亜果利と岳が、「癒杏を蹴飛ばしたヤツ」って、教えてくれた。
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