Love Prince―18歳の初恋―【完】
ママが学校にも連絡をして、校長先生と、甲崎君の担任らしい野村先生。

そして、龍哉も居た。

ご近所の目を避ける為、家に入れば、亜果利のパパたち、警察官3人も来た。



「甲崎君、どうしてこんな事をしたんだ」



校長先生が問い掛ける。

しかし、甲崎君はリビングを見渡すだけで、答えようとはしない。



「答えろ、甲崎」



先生が睨みながら言っても、無意味。



「君、甲崎組のせがれか?」



そんな中、亜果利のパパの質問には、「あぁ」と答えた。



「癒杏ちゃん。貞包のバックアップはどこかわかる?」



私は携帯を開き、葉月ーハヅキー君の苗字を調べた。

葉月君は、私たち兄妹の護衛だった人。

パパや会社に危険が及んでも、守ってくれるんだって。
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