Love Prince―18歳の初恋―【完】
「…國町ークニマチー」



「あそこなら、甲崎組との争いではないですね。國町とは権利の違いが有りすぎます」



「じゃあ一体、何だろな?」



亜果利のパパは、甲崎組を挑発するように見る。

すると龍哉が、私を輪から離した。



「てめぇ…いつまでそんな態度で居るつもりだ」



ドスの聞いた声。

紛れもない、パパの声だ。

ーーピンポーンッ

しかし、呼び鈴が鳴り、パパは舌打ちをしながら立ち上がり、下へ降りて行く。

パパのお客様だと思いきや、上がって来たのは、私の家族。

パパとお兄ちゃん。

お兄ちゃんは慌てて来たのか、白衣をここに来て脱いだ。
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