Love Prince―18歳の初恋―【完】
「わざわざ連絡を頂きまして」
パパ(貞包)がパパ(矢田)に頭を下げると、「いえいえ」と、頭を下げ返した。
ダイニングチェアに座る先生の膝の上で傍観してると、お兄ちゃんが財布から数枚のお札を出した。
「欲しかったら自供しろ。甲崎組は苦しいんだろ」
「…別に。小遣いをくれる女は両手で数えても足りん」
「――へぇ。ノノムラ先生も、その中の1人か」
「野村だ…」
推理をしたのは良いけど、野村先生の名前を間違えたお兄ちゃんに、パパ(貞包)が小声で注意。
空気がおかしくなったリビング。
亜果利のパパが咳払いをして、口を開いた。
パパ(貞包)がパパ(矢田)に頭を下げると、「いえいえ」と、頭を下げ返した。
ダイニングチェアに座る先生の膝の上で傍観してると、お兄ちゃんが財布から数枚のお札を出した。
「欲しかったら自供しろ。甲崎組は苦しいんだろ」
「…別に。小遣いをくれる女は両手で数えても足りん」
「――へぇ。ノノムラ先生も、その中の1人か」
「野村だ…」
推理をしたのは良いけど、野村先生の名前を間違えたお兄ちゃんに、パパ(貞包)が小声で注意。
空気がおかしくなったリビング。
亜果利のパパが咳払いをして、口を開いた。