Love Prince―18歳の初恋―【完】
私もいっぱい、感謝する。



「野村が金をくれたからやった。本当は矢田も狙う約束だったけど、バレたら無理だな。引き離す前に、逮捕。俺らダッサ(笑)」



しかし、自嘲する甲崎君を見た瞬間、みんなに怒りが込み上げた。



「――ふざけないでよッ!!!」



特に私の中には、堪え切れない怒りが。

怒鳴りながら立ち上がった私に、みんなの視線が向く。

私は気にせずに、目の前にあった花瓶の水を、野村先生と甲崎君にぶっかけた。



「何で口で言えないの!!
龍哉に手を出したら、私が2人を殺したよぉ゛――ッ!!」



「もう止めとけ!!」



花瓶まで投げそうになった。

でも、後ろから龍哉に押さえられた。
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