Love Prince―18歳の初恋―【完】
「癒杏、大丈夫よ。後は私に任せなさい」



キーキー私が威嚇攻撃を止めずに居ると、陵介君とお姉ちゃんが現れた。

お姉ちゃんはお兄ちゃんを突飛ばし、パパ(貞包)と並んで座った。

そして、テーブルに二つの封筒。



「私は警察に捕まるのも悪くないと思います。しかし、刑が軽い事が気に入らない。
――なので、お2人には、この街から消えて頂きたいと思います。こちら、足代にどうぞ」



「杏奈、その金…」



「毎度お馴染み、パパの貯金からですよ」



お姉ちゃんの怒り混じりの笑みに、誰も何も言えない。
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