Love Prince―18歳の初恋―【完】
小悪魔と化したお姉ちゃんは、甲崎君に物怖じせず、ニコッと笑った。



「甲崎組は、昔で言う流罪にしました。今頃、お引っ越しの準備中かしから?」



「…そこまでするか;;」



「お兄さん?感謝の言葉が聞こえませんよ?」



「アリガトウゴザイマシタ;;」



「いいえ。矢田家にご迷惑ばかりで、申し訳ありません」



「「おい!;;」」



お姉ちゃんはパパ(貞包)とお兄ちゃんの頭を掴みながら、揃ってパパ(矢田)とママに頭を下げた。



「杏奈ちゃん、大丈夫だから;;」



これにはみんな、驚愕していた。




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