Love Prince―１８歳の初恋―【完】

ママは白を基調として、定番の末広がりのドレスに、スワロフスキーを散りばめるようにお願いした。



「後は胸元に薔薇。ベールは足元までね。グローブも忘れずに！後、カクテルドレスはオレンジで、髪飾りに赤い薔薇を入れて下さいな。グローブは黒かしらね」



「畏まりました」



「ママ、ネイルがあるよ？」



「その日だけ、ショートにすれば良いのよ！」



「…はい;;」



最早、誰も口出しは許されないところまで来てる。

龍哉のタキシードは、黒と白で、もう作って貰ってるとか。

母親なだけあり、サイズもわかりきってたらしい。