Love Prince―18歳の初恋―【完】
世間知らずな私に、勝ち目はある?

…いんやぁ!

先生は私と結婚するんだ!



「着いたわよ」



ドレスの裾を汚さないように、お姉ちゃんと陵介君に助けられながら、旅館へ。

ドレスでは不向きな旅館へと入り、支配人という人に案内されて、別館のホールへ。

そこは表向きとは違い、本当に舞踏会が出来そうな、趣(おもむき)のある場所。



「お連れ様がおみえになりましたよ」



私たちに続き、先生も仲居さんに連れて来られた。



「先生!」



私は先生の正面へと行き、ドレス姿を見せた。
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