Love Prince―18歳の初恋―【完】
逆らう事もせず、私は即座に用意されたテーブルを見て固まる。

お姉ちゃんも苦笑して、「帰る?」と、言い出した。



「さぁ、どうぞお掛けになって」



「あ、いや…はい;;」



お姉ちゃんと着席し、目の前をキョロキョロ。

暁子さんは、デザートから食事を始めるつもりだろうか。



「暁子、止めとけ;;」



陵介君も気付いたのか、そう言うが、止めるつもりはないらしい。



「もう、無理!」



こんなのテーブルマナーを守って食事をする以前の問題。

私とお姉ちゃんは、左右に置かれたナイフとフォークを、外側と内側の位置を入れ換えた。
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