Love Prince―18歳の初恋―【完】
「失礼致します。前菜の、サーモンとアボカドのサラダになります」



私は置かれた前菜を見るも、なかなか食欲がわかない。

前菜は、食欲をそそらせる為にあるモノ。

量も少量で良いのに、少し多い気がする。



「ドレッシングのベースは?」



「…確認して参ります」



「良いです。食べればわかりますから」



「失礼しました」



お姉ちゃんはナイフとフォークを持ち、アボカドを切り、食べる。

私はアボカドが苦手な為、サーモンを。



「…レモンかしら?」



「オリーブ油がキツい;;」



私は味わう前に、ナイフとフォークを揃えて置いた。

食事を終える合図。

しかし、お皿を下げに来ない為、私はお姉ちゃんを見た。
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