Love Prince―18歳の初恋―【完】
「…もう結構。私のも下げて」



「まだスープやメインもあるのよ?」



「前菜が美味しくないのに、メインに期待はしないわ」



ナフキンで口元を拭い、お水を飲むと、隣でお姉ちゃんが噎せた。



「ケホ…ケホッ…;;」



「杏奈どうした?」



陵介君が駆け寄り、背中を擦ると、お姉ちゃんは「硬水だったから…」と、軟水を頼み直した。



「私、硬水が苦手で;;」



「水道水みたいだったよね!」



お姉ちゃんのお気に入りのお水と比べると、確かに飲みづらい。

でも、私はわりと硬水が平気で、普通に飲んでしまった。
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