Love Prince―18歳の初恋―【完】
38‐神様の凶変後
矢田家に帰宅すると、ひまわりさんと歩斗さんが居た。
帰った筈なのに、ご飯を食べてた。
「ちょうど良かった!この髪、解いて下さい!」
「何か機嫌が悪いな;;」
歩斗さんは箸を置き、苦笑しながらティアラを外した。
柄の細い櫛で髪を綺麗に解し、ブラッシングして貰うと、クルクルと癖は付いてるけど、いつも通りに戻った。
「聞いて下さいよ!」
「あ…あぁ;;」
食事を再開しようとした歩斗さんを掴まえて、さっきの出来事を話した。
歩斗さんは途中から頭を抱えてたけど、気にしてられない。