Love Prince―18歳の初恋―【完】
「ちょっと人に甘え過ぎよ。
私は良いけど、お兄さんは彼氏よ?捨てられても知らないわよ」



「捨てられる…?」



「杏奈!」



お姉ちゃんからの、厳しい言葉。

陵介君が止めに入るも、私は目に涙をジワジワと浮かばせながら、龍哉から離れた。



「ヤダ…!ヤダヤダ…っ…」



「俺が何も言う前から泣くな;;」



「杏奈、言い過ぎ!」



「あの子も強くならないとダメなのよ。ちょっとは自分で気持ちを抑えられないように…―」



「お前ら少し黙ってろ」



ギャーギャー泣く私。

先生はお姉ちゃんと陵介君を黙らせると、私の肩を掴んだ。
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