Love Prince―18歳の初恋―【完】
「癒杏」



「…あい…」



「俺はお前から嫌われない限り、振らない。だから誰に何を言われても、気にするな」



「まぁっ!(笑)」



気付いたら、先生の膝の上に乗せられ、抱き締められて居た。

クスクス笑うママの声を聞きながら、先生の心音を聴いてると、次第に落ち着いて来る。



「簡単に人は変わらない。癒杏に大人になってくれとも思わない。
お前はお前で良い。無理に大人になる必要はない。だから外野が、ごちゃごちゃ言うな」



「私は姉ですけど!」



「教育方針を、改めるべきだな。
子供たち個性を生かした教育を、考えるべきだ」



先生が家でも、先生らしい。
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