Love Prince―18歳の初恋―【完】
歩斗さんを睨むと、“痛くも痒くもない”と言わんばかりの目で見て来る。



「子供は良い!歩斗が妬くんだもんっ」



…またノロケ;;

もう誰もついて行けない状況の中、ひまわりさんは笑顔が弾けてる。

身振り手振りで話す姿は、絶対に酔いが増してる。

異変に気付いた歩斗さんがグラスの匂いを嗅ぐと、焼酎の水割りに変わってたみたいだ。



「久しぶりなんだし、今日は泊まって行けば良いわよ」



ママが歩斗さんにそう言うと、素直に頷いた。

ひまわりさんの演説は、陵介君への説教。

私はパパがくれたバナナを食べながら、大人しく聞く。
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