Love Prince―18歳の初恋―【完】
「問題は新郎。あの下手なパーマどうする?」



「ひまわりさん;;あれはパーマじゃなくて、寝癖です;;」



「――寝癖がそのままで許されるのは顔か?教師だからか?」



歩斗さんは自分の髪の毛を撫でながら、ちょっと拗ねたように言う。

でも、ひまわりさんの耳には届かない。



「7月の半ばに、歩斗君、来れない?ここで切ってくれて良いから」



「じゃあそうします。当日は龍哉君が式場に到着次第、ひまが何とかセットしてやれ」



「オッケ!」



…な、“何とか”!?;;

そんな簡単で大丈夫だろうか。

寝癖はついても、ワックスが馴染まない髪の毛を、侮ってますよ?;;
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