Love Prince―18歳の初恋―【完】
私は歩斗さんに、先生の髪質を教えた。

すると、「大丈夫」と返された。



「家庭用じゃなくて、美容室用のドライヤーとか機材は温度が高いの。ハードタイプのワックスも持って行くし、任せて!癒杏ちゃんに見合う男にするからね」



「ひまも“本職は”美容師らしいし、俺も手を貸すし」



「何で本職の部分を強調したの?」



「どう見ても、ネイリストだろ」



「それ、褒めてる?」



「当たり前だろ」



私は仲良く言い合う2人を見た後、ママと笑い合った。

最初は内緒なんて嫌だったけど、サプライズをして、驚く先生を見たいと思えるようになった。
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