Love Prince―18歳の初恋―【完】
歩斗さんもひまわりさんに微笑んでるのが、鏡越しでわかる。



「ここ、塗れてないよ」



「すいません…」



指導しながら、施術をするひまわりさんは、美容師としてもピカイチ。

凄く憧れる。



「ちょっとこのままで待っててね」



ひまわりさんは手袋を外して、私の頭にラップを巻く。

サロンのスタッフさんが飲み物を訊いてくれて、私はリンゴジュースを頼み、今日は部活もなく家に居る先生にメールを送る。

何時に帰って来るか、気にしてたから。



「明日、付け毛するから帰りセット出来ないけど良い?」



私の背後に立った歩斗さんに訊ねられ、頷いた。
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