Love Prince―18歳の初恋―【完】
40‐先生の奥さん
…寝れなかった。
朝6時、私は一睡もせずに夜明けを迎えた。
龍哉は私が寝返りを繰り返すのに気付き、一度は起きたけど、それからは起きなかった。
ベッドを降り、着脱が楽な服を選んで着替え、部屋を出た。
ドレスを着る時のコルセットの窮屈感を考え、朝食は抜き。
先に起きてたママにコーンスープを貰い、お姉ちゃんのお迎えを待つ。
「癒杏ちゃん、リラックスよ!」
「…うん。でも実感がないと言うか、変な気分で」
結婚が嫌になったんじゃなくて、朝になるに連れて、私しか居ない式場が頭に浮かぶんだ。
…ダメダメだぁ。