Love Prince―18歳の初恋―【完】
「くまさん可愛い…(笑)」



「病室に、あんなデカイのは入れれないからな」



「先生、ありがとうっ!」



こんなにも笑顔になったのは、もしかしたら、生まれてからないかも知れない。

テディベアに頬擦りをしたり、先生の唇を奪ったりしてると、お兄ちゃんとお姉ちゃんは、無言で病室を出て行った。



「“先生の唇は固いよ”」



「奪っといて何だ」



「えへへっ…(笑)
あ、間接ちゅー……先生?」



半分は本気。

もう半分は冗談で、テディベアで間接ちゅーをしようとした私の腕が、先生によって掴まれた。
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