Love Prince―18歳の初恋―【完】
掴まれた部分が熱くなる中、先生は首を左右に振った。

“止めろ”と言ってるとわかり、私ははっきりと言わない先生にイライラとして、「出てって」と告げた。



「みんないらない…」



「…何?」



「お姉ちゃんもお兄ちゃんも陵介君も大嫌い――ッ!!」



枕や布団、花瓶などあらゆる物を床に投げて叫ぶ。



「癒杏、落ち着け!!」



「癒杏、また傷が痛むよ??」



学校を抜け出して来たであろう岳と亜果利が現れて、私を押さえ込む。

私に大嫌いと言われた3人は、俯いて居る。

そんな時、「何があったの?」と、ママの声が、響いた。
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