Love Prince―18歳の初恋―【完】
腕を引かれながら渡り廊下に出ると、薄暗くて見えなかった先生の顔が、太陽の光によって明るく見えた。

…うわぁっ…!

お兄ちゃんや陵佑君より、カッコいい!



「ここを真っ直ぐ行けば、教室に行けるから。良いか?真っ直ぐな」



「はぁい。ヤイダ先生、ありがとう」



「“矢田”。イが余分」



「すいません;;」



私はペコペコと頭を下げ、矢田先生と別れて教室を目指した。

矢田先生が、「俺の受け持ちかよ…;;」と、嘆いてるのも気付かずに。

そして、教室に着いた私は、亜果利ちゃんに怒られた後、さっきの出逢いを報告。
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