Love Prince―18歳の初恋―【完】
「陵介っ!」



「ほっときなさい。あの子は何故か、自分の答えが正しいと思い込むとこがあるから、頭を冷やすべきなのよ」



私が陵介を呼び止めようとすると、お義母さんに止められてしまった。

お義母さんは「癒杏ちゃんを傷付けたわね…」と、泣いてしまった。



「お義母さん…」



ハンカチを差し出した私に、お義母さんは、涙を流しながら笑った。



「癒杏ちゃんも杏奈ちゃんも、娘と思ってるから…大切にしなきゃいけないのに、まだダメね…」



もう十二分に大切されてると感じてる私は、お義母さんの手を握った。

ありがとうと、伝わるように。



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