Love Prince―18歳の初恋―【完】
「あんた、まさかっ!!」



「オチコボレしちゃった…(笑)」



「…“一目惚れ”ね」



「間違えた?けどこれは間違いないの!いなりが落ちたの!ビビッと、電流が落ちたように!」



「は……?」



「え?」



話を聞いてくれてた筈の亜果利が、急に首を傾げた。

何かあったのかと思い、周りを見渡すが普通。

気になるのは、私の隣が、亜果利の彼氏、野球馬鹿の岳ーガクーである事。

…何故、私の隣。

先生たちも一つ位、ずらしてあげれば良いのに。



「癒杏、“いなり”って何よ」



「いなりはいなりだよ!ほら、芸能人とかも言ってたでしょ?」



自信満々に答えた私。

すると隣から、岳が口出しをして来た。
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