Love Prince―18歳の初恋―【完】
私はスカートのポケットからハンカチを出し、涙を拭いた後、強く握った。



「…誘拐された時、見せられたの…」



「…何をだ?」



「犯人と…仲間の女性が…目の前でセックスしたの…」



「嘘でしょ…!?」



「次に会う時は、俺たちが快楽を教えてやるから…って…。私の腕に…ゴムの中のモノを…私の腕に…」



「もう良い…何も言うな」



私の話に驚いてる亜果利の前で、先生に引き寄せられた。

強く強く抱き締められ、私に安心感をくれる。

優しく頭を撫でられると、嘘のように、昂ってた気持ちが、落ち着いて来た。
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