Love Prince―18歳の初恋―【完】
遊園地の前に着き、バスから降りると、クラス毎に整列させられた。
「これが…遊園地?」
整列しながら中をジーッと見つめると、どうも小さく見える。
「…違う!大変、ここ遊園地じゃないよ!!」
「ゆゆ癒杏っ!!;;」
私が亜果利の肩を掴んで揺すると、目が回りそうになった亜果利が叫んだ。
観覧車が小さい。
「私たちが普段、言ってるような遊園地には行かないわよ」
「何で?」
「……あんたは黙って遊びなさいね」
亜果利は私の頭を、幼稚園児をあやすかのように撫でて、前を向いてしまった。