Love Prince―18歳の初恋―【完】
点呼と注意事項の説明も終わると、矢田先生が来て、「携帯」と言う。



「俺の携帯番号を入れとくから、迷子になったら、必ず電話しろ。俺からもするけど」



私の携帯をポチポチと操作してる先生に、ニヤけてしまう。

…嬉しい…(笑)



「明日も電話しちゃいますよ?」



「…明日は一緒だろ」



「うふふっ…」



幸せを噛み締める私に、矢田先生は「アホ」と言って、携帯に白いネックストラップを付けてくれた。

「無くすなよ」と、首に掛けられ、ストラップにした先生からのテディベアを握ると、何故かナナコ先生まで来た。
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