Love Prince―18歳の初恋―【完】
私は、お姉ちゃんがコーディネートしてくれた服。

黒のタンクトップに、白のショルダー見せ透けニット。

下は白っぽい褪せたデニムのショーパンに、運動靴がダサいからと、ベージュのムートン。

靴下は履いてるけど、生足は寒い。

春のまだ冷たい風に触れる面積が多い。



「あのー、ちょっと言いかな」



「はい?」



私が4人を待ってると、知らない男性2人組に話し掛けられた。



「1人で来たの?」



「いいえ。学校の卒業旅行で……ほらぁ!」



私は矢田先生を指差して、ピョンピョンと跳び跳ねた。
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