Love Prince―18歳の初恋―【完】
「お前がわかるのは、いつだろうな」



岳もそんな事を言って、ゲートに入ってしまう。

私は荷物置き場に荷物を置くと、貸切状態のバイキングで、岳と左右の端を占拠。

亜果利は岳の三つ前の、真ん中。



「岳の顔がー!遠心力にー!負けてるー!」



傾く度に叫ぶと、岳も「うー!るー!せぇー!」と、言って来る。

亜果利は髪型が崩れないようにしてる為、何も言わないし、何も見てない。

私が矢田先生に手を振ると、先生は太陽の眩しさに目を細めながら笑った。

…カッコいい。



「世界一!好きだぁー!!」



けど、一瞬にして先生は、呆れ顔になった。
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