Love Prince―18歳の初恋―【完】
「ゆ゛あ゛ーん゛!!」



ナナコ先生の存在にもハッとした私に、髪の毛が乱れた亜果利がキレて叫ぶ。

こんな時に限って、終わりに近付いて来た。



「亜果利が世界で一番!好きだぁー!!」



「許すかおんどれぇ゛ー!!」



…え;;

岳までキレてしまい、おかしな状況のまま、バイキングが終わり。

シップから降り、髪型を手櫛で戻す私に対し、亜果利は手遅れな状態。

鞄から櫛を取り出し、「いきなり疲れた」と言いながら、髪をとき始めた。



「次はどこにしようかな」



1人、元気にパンフレットを見てると、方角が間違ってたのか、先生に上下を入れ替えられた。
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