Love Prince―18歳の初恋―【完】
舘林が男の腹に膝蹴りを喰らわせたらしい。

サイレンが聴こえて来る中、貞包の濡れた頬を撫でると、また涙が流れて来る。



「ビックリしたな」



「…うぅ゛…先生ッ……」



貞包はかなり大泣き。

警察も来て、男が2人、パトカーに乗せられる中、貞包は何があったか、説明してくれた。



「ジュース一つで、人間がちいせぇな」



「てか、ナナコ先生が一緒に居ると思ってたから入ったのに、あの人は何をしてたのよ」



これは、あいつを信頼し過ぎた俺が悪い。

最初から俺が一緒に居たら、良かったんだ。
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